肉体が無意識で未来の出来事に反応するという話は、とても興味深いです。時空間に存在する生命の本体と体の細胞が命のケーブルで繋がっていると仮定した場合、その生命の本体が、過去から未来の時間に渡って存在しているとして、その情報が個々の細胞に伝達されてきても、人間の意識の層には届かないと推測されるからです。
体は、未来の出来事に反応するけれども、意識にはその情報が届かない。例の番組の実験では、数秒後に画面に表示される写真に対する反応が、実際にその写真が表示される前に被験者の顔の表情に現れるという事象を捉えていました。本人は、そのことを全く意識していないようでした。
その実験が信頼できるのであれば、未来を知りたければ、頭を使わず体で感じろということになりますね。ほんの５秒先の未来であっても、それが生死を分けることになるかも知れません。なにしろ命のケーブルを伝わってくる情報なので、その内容は、生命にとっての重要な関心事、つまり生きることに関わるものになります。宝くじの当たり番号とか、明日上がる株とかには関心が無いので伝えてこないでしょう。仮にそういう情報が来たとしても、細胞と自律神経系で処理できない情報は、結果的に捨てられてしまうでしょう。
ということなので、自称霊能者や占い師が語る未来予知や予言などは、全てデタラメ、あるいは、未来とは無関係に当人の頭の中で作られた情報ということになります。
（概ね筋が通っていると思いますが、例の実験に頼らずともこの結論に帰結できそうな気がします。もう少し考えを整理した方が良いかも。）
Hollow Man - 神なき時代の「人生の目的」 
後の投稿で、「確定した未来など存在しない」と結論しているのですが、そうすると、この５秒先の未来の先取りという話は、実験の誤りなのでしょうか。実験で見せる写真の順番に偏り（無作為でないパターン）があって、５秒周期を作り出してしまったのかも知れませんね。画像の順番はランダムなのか、画像を切り替える間隔との関連は無いかなど、詳細な検証はしていないかも。